せきららキララ

木ノ子が生い立ちとか色々と自分語りするだけのブログ

はじめまして的なやつ(2018/10/30作成→2018/12/15更新・追記あり)

お初にお目にかかります。あるいはTwitterのリンクからわざわざどうもありがとうございます。
木ノ子(きのこ)と申します。


(※12/15追記……こちらの記事はブログ開始の10/30に書いたものですが、記事数の増加により埋もれてしまったため常に最新の位置に表示されるようにしています。)






さてさてブログなるものは、中学1~2年の頃に「随筆ザの人」というサービス(現在は終了しています)でちょろちょろっと中二病的なことを垂れ流したりポエムを書き散らかしたり学校での鬱憤を晴らしていたりといった経験しかないので、何かためになる記事的なものを書ける自信は毛頭ございません。
というか中学生のおよそダブルスコアな年齢になったというのに、また中学生みたいな使い方をしようとしています。

というのも、本ブログの目的は2つありまして。


【1つ目:自分の生い立ちを見直す】
完全にチラシの裏に書いとけ案件です。
が、日記帳に一人で書くよりも、誰かが見てくれているかもと思って書く方が自己顕示欲と承認欲求がダブルで満たされませんか?雀の涙ではあるものの。
Twitterの壁打ち垢も持ってますが、話したがりなので140字の縛りがめんどい→いっそブログにしてしまえ、という寸法でございます。

【2つ目:自分の"そこそこ闇み"なエピソードを書くことで、同じような人に「あるある」を感じてもらい楽になってほしい】
ぶっちゃけハチャメチャおこがましい狙い。
でも私も中学時代にそういうのに救われてたのよ。ということできっと世間一般には取るに足らないようなしょうもない自分語りでも知らず知らずに誰かの救いになるんじゃないだろうかと考えてます。ビバ自意識過剰。


私が経験してきたことで、今まで割かし隠してたけどこれから書いていこうかなと思っているのは一応下記のエピソードたち。
略歴を書こうとしたらめちゃくちゃ長くなったのでまずは箇条書きにて。


機能不全家族(過干渉母と無関心父の間の一人娘。両親は不仲だが離婚はしておらず、現在は半別居中)
→12/15追記……10/31に執筆しました。
kinoko-konohanadou.hatenablog.com

・元いじめられっ子(小5で女子からの精神的・物的なやつ/中1で男子からの暴力を経験)
→12/15追記……11/3に執筆しました。
kinoko-konohanadou.hatenablog.com

自傷癖持ち(髪の毛抜くような軽いのから、リストカット、レッグカットあたりまで。完全には治ってません)
→12/15追記……11/4に執筆しました。
kinoko-konohanadou.hatenablog.com

セクシャルマイノリティ(小6で自覚、しばらく揺らいでいたがおそらくは「セクシャル・フルイディティ」。パンセクシャルと思っていた時期もあり。おいおいまとめます)
→12/15追記……11/4に執筆しました。
kinoko-konohanadou.hatenablog.com

・軽度うつ(正直修士2年のときもやばかったけど診断を受けたのは就職後しばらくしてから。現在は抜け中…と思いきやお薬が増えたり減ったりしています)
→12/15追記……11/22執筆の記事が一番近いかな
kinoko-konohanadou.hatenablog.com



そして、こんな感じのエピソードを持ちつつも一応京都大学のとある理系の専攻で修士号を取得し、東京でOLしてます。
もちろん環境や人に恵まれてたところや運が良かっただけのところもたくさんあるけど、なんとかサバイブしてきた記録を残しておこうと思うので、読んで何かが残ってくれたなら幸いです。


今回はこのへんで。次回は略歴とは言えない略歴、あるいは上記エピソードのどれかを執筆予定でございます。乞うご期待。

雨降って固まらず

生年月日やら何やらを元にした占いでは必ず「土」や「地」という属性に分類されることでおなじみのわたくしです。今日は特に構成もなくつらつらと書き散らすわよ。

* * * * * * * * 

土属性あるいは地属性、ほぼ確実に主人公にならないよね。敵サイドに多いか?味方だとしたら目立たないけど強キャラみたいな立ち位置な気がする。ONE PIECEのクロコダイル(砂だけど)、魔法先生ネギま!のフェイトくん(石だけど)、鬼滅の刃の悲鳴嶼さん(岩だけど)。ポケモンのタケシ、あれもいわタイプか。じめんタイプはサカキ、これはラスボスのパターン。私はどれパターンだろうか。タケシぐらいのポジションが近いのかなあと思いつつ、大多数の土属性の人間がクロコダイルやサカキだったら困るだろ、そらタケシが一般人に一番近いやろ、と思うなどした。


閑話休題


占いでは、土や地の属性には「安定感」といった概念がしばしば結びつけられており、しかしながら私は心身ともに全く安定しているとは言い難いのである。「地元の国公立を出て公務員に」という親類の希望をはね除け、十分合格圏内であるとは確信できない京都大学の受験を経て単身上洛し、今は会社を辞めて東京でひとり無職をやっている。傷病手当金はあと3ヶ月ぐらいで切れてしまう。月単位での気分の高低差がなくなったことは勿論ない。結婚や出産で身を固める(という考え方はあまり好まない)どころか、好きになる対象の性別すら決まっていない。流動的なのだ。しかしながら突飛というほどではないので、風属性ではないのだろう。常に変化し続けている訳でもないので、水属性でもあるまい。となると、ある程度の流動性を持った土という概念に相当するもの、すなわち「泥」に近いのではないかと思った。
もったりと重くて柔らかい土。今この瞬間も布団の中でもぞもぞとしている。泥中のメタファーか。ある考え方では泥を汚いものとし、その中でさえ咲く美しいものとして蓮の花が引き合いに出されるけれども、残念ながらそういった花は自分では見出だせていない。もしかしたらあるのかもしれないが、土中で生きるものは視覚が退化している種が多い。自分の体が見えない、見る必要がないのだ。事実私は自分の身体を自分のものであると強く認識できないところがある。鏡、見ますよ。髪を整えたり化粧をしたりね。でも脳がモザイクをかけるんだ。だから、写真や映像で見る自分が気持ち悪い。見映えの問題ではなく、客観的にそう見えているという事実を突き付けられるのが苦しい。化粧の仕方を変えるなり減量するなり整形を受けるなりして見た目を変えてしまえばよいと言う人もいるかもしれないが、そうじゃあないんだ。理屈は分からないが、自分が形を持っていることに耐えられなくなるときがある。やはり正しく泥なのかもしれない。

ときたま、そんな泥に触れてほしい、掬ってほしい、と思うことがある。汚れてもいい、沈んでもいいと思ってもらうだけの人間関係を構築するのは至極困難で、けれども、もし私に手を伸ばして輪郭を与えてくれる奇特な存在がいるのなら、その瞬間に死んでしまってもいいとさえ思えるのだ。どこかの神話や宗教のように、捏ねられて形をもって生きていくこともできるのだろうけど、ぐずぐずに崩れてしまう未来はいつも頭の片隅にあって。

これらは全く科学的ではない、情緒の問題だ。すべてメタファー。そう割り切ることもできるんだ、私は理性と知性が強いからね。なんて言うのは虚しいジョークでしかない。誰だって根底にあるのは情緒だよ。いくら理論を鎧兜にしようが固いものにぶつければ中身はぐしゃぐしゃになる。中学生の頃、交通事故で脳挫傷となり亡くなった同級生がいた。脳挫傷の説明として、弁当箱に入れた豆腐をひょいと投げると弁当箱は割れないけど豆腐は崩れる、と言われたことがある。それと同じだ。俗っぽい言い方をすれば豆腐メンタルなんですよ。せめて湯葉になるか、いっそ豆乳に戻れれば「崩れる」ことはないのにね。人生はいつだって不可逆だ。いつかこの時間を無駄だったと思う日が来るのだろうか。たぶん、外から見てそうだと思う人はそれなりにいると思う。でも人生に意味なんてないし目的なんてないよ、生まれ落ちてしまった、ただそれだけ。それだけのことが、こんなにも苦しいのはどうして?

さえずりすぎてもいい日常

「ツイートする」を「呟く」と訳すより「囀(さえず)る」と訳したいけど何となく呟くって言いがちな人類あるいは菌類、どうも木ノ子です。形質は人類っぽいけど菌類かもしれないよ、rRNA解析してないから。

なんかブログの更新スパン短いね、というのも本日はこちらのトークイベントに参加してきたからです。

twitter.com


「さびしすぎ」ない日常への一歩 〜対話型レズ風俗店長×”非モテレズビアン社会学者〜
橘みつ(@mitsu_lesbian)×レロ/中村香住(@rero70)
2020年1月25日(土)17:30〜19:30(開場17:00)
@足湯cafe&bar どん浴
一般2000円/学生1000円/高校生無料(フリードリンク+軽食)


個人的なまとめ?議事録?はTwitterの検索欄に「from:kinoko_enfys #さびしすぎない日常」とでも打ち込んでいただけますと幸いです(が、ニュアンスを含めてすべてまとめきれている訳ではもちろんないので一部レロさんご本人から補足いただきました。お手数おかけします……)。


対話を生業にしているみつさんとアカデミシャンのレロさんで観点や切り口、サンプルの数や対象などなどがかなり違っていて(肩書きによるものではなく個人差の範疇なのでは?とも思いますが)、非常に興味深い対談でした。
私個人としてはアカデミシャンの無精卵だった時期が少ないながらもあるので、どちらかというとレロさんの対処法や考え方に"分かり"を得つつ、でもみつさんのおっしゃるような経験もしてきたしなあ、という感じでだいたい終始ヘドバンしてたような気がします。


ほとんどの話題について、みつさんが「こういうことあるよね」を投げかけてレロさんが応答する形から始まっていたのですが、レロさんが述べられたメソッドをメチャクチャ雑に総括しますと

『一般的に固定観念として存在するもの』に対して

①『何が』『誰にとって』『良い/悪い』とされているのかを確認する
(例:LINEの返信は早めに行うべし、のような不文律←そうしないと相手に「自分は優先度が低いんだな」と思われてしまう、という観念を補強してしまっているけど「相手が誰だろうと単純に返信という行為そのものがしんどい」人もいるよね、と考えてみるとか)

②自分がなぜそれを『しんどい』『さびしい』と思ってしまうのかの確認、ならびに『しんどくない』『さびしくない』状態の再定義(いずれも可能な限り細分化する)
(例:『恋愛関係にある』『モテる』って自分にとってはどういった状態?とか、『友人』という至極ざっくりした単語について個別に『親友』『悪友』などの名前をつけるとか)

といった感じになるのかなー、と思いました(当然ながら細かいニュアンスは個別具体的な事象によって異なるので全部が全部そうとは言いきれませんし、私のリスニング能力や要約力がポンコツな可能性も十二分にあります)。

こういった思考の癖をつけておくと比較的『さびしくない』ようになれるのかなと考えつつも、自分ではどうしようもできないことについて(割り切るしかないのに)割り切れない自分がいてモニャモニャしたり。難しいね。にんげんがへたなのでね……


でもそれを他人から「お気持ち()の問題」って笑われるの許せねえよなあ~~~!!!!!

さらに「生物学的に正しくない」とか「人間としておかしい」とか言われると怒髪が天を衝いちゃうよなあ~~~~~!!!!!!!!!!



ここでワタシ自然科学チョットワカル個体として言っとくけど、↑の発言は無視していいからね!!!!
ホモサピ最近『ざんねんな生き物』とか言ってつけ上がってるけど、他者(他種)をカテゴライズしたりレッテル貼りしたりして切り捨てる方が視野狭くてざんねんだからね!!!!!!!
その属性(主に大多数の他個体と異なる状態;俗に病気、障害、セクシャリティ、個性、特徴などと呼ばれているもの)を恒常的または一時的に示していることについて目的や意義なんてありません!!!!!!!!たまたま生まれてたまたま生き残っただけ!!!!!!!!古今東西あまねく衆生すべて等しくそうなの!!!!!!!!!!!!誰にもジャッジできないんだよ!!!!!!!!!!!!!!!


……というのを声を大にして再三言いたい……だって一定のスパンで一定の人たちがTwitterやら何やらのメディアで言うでしょ「生物学的におかしい」みたいな呪いの言葉……さも自分は合理的(論理的)ですみたいな顔してさ……そもそもお前は生物学に対してどれくらい真摯に向き合ってきたっていうんだよ……いや私も専門は顕微鏡の世界なので多細胞生物の世界をそこまで知っている訳ではないし生物学をやってたら言っていいというもんでもないしホモサピの生態については『社会』という観点抜きには語れないんですけど……
でもラブ&ピースやらレリゴー的なフワッとした言葉とか「気持ちの肯定」だけでは救われないひとびとに対して特効薬になるといいなあ……なんてね。



そうそう、会場で『ふれる社会学』という書籍が販売されていたので購入しました。レロさんも共著者のひとりとして執筆されているものです。その場でサインいただいちゃった。

ふれる社会学

ふれる社会学

Amazonの説明欄を引用しますね。


∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

内容紹介
わたしたちをとらえて離さない社会。メディア、家族、労働、余暇、ジェンダーセクシュアリティ、差別、人種等の視点から、身近な、そしてエッジのきいた14のテーマを読み解くことを通して、社会の大きな仕組みにふれる。また、執筆者と研究との出会いを記したコラム「研究のコトハジメ」や、初学者読者応援ページ「コトハジメるコツ!」では、大学での学びのお役立ち情報を掲載し、より深い学びをサポート。

内容(「BOOK」データベースより)
どこから「社会」?どこまで「社会」?スマホ、観光、スニーカー、飯テロ、エスノスケープ、身体、障害、差別、ハーフ、労働、就活、LGBT、魂…みえないものに「ふれる」には…ミレニアル世代のための「ふれる系」教科書ができました。レポート作成にも役立つコトハジメるコツ!付き。

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

たぶん考え方のヒントみたいなのが散りばめられてるんだろうなあ、と予想しつつ、文字が滑る症状(伝われ)が出すぎない範囲でゆっくり読み進めていきたいと思っています。


そういや最近これも届いたんだよな……これも関係性のお話(※二次創作ではなく実際にあったことや感じたことを手紙形式にしてまとめた本)だな……同時並行で読んだらパンクするかな……

stylefive.booth.pm


1年ちょい休んで色々考えたりやってみたりぶつかってみたりしたけど、もうちょっとだけこの生活を続けたい。足りないね、余裕!そして寒い!引きこもりたい!しかし傷病手当金は6月末で切れる!雇用保険がまだあるけど!

あったかくなってから本気出す。花粉飛ばなくなってから本気出す。いいよねそれで……やっていければ……
生活をやっていく、だいじ。風呂に浸かりながら書いとる場合でゎなぃ。早めに寝ようね。おやすみなさい。

かほり先生

という先生が幼稚園の年少組のときにいらっしゃいまして(まあ私のクラスではなかったんですけど)、『かほり』という名札をつけているにも関わらず『かおりせんせー』と呼ばれていたんですね。3歳にしてひらがなカタカナ五十音に加え小1で習う漢字を一人で勝手に覚えていたインテリ幼菌きのこちゃん、当然ながら疑問を持つ訳です。「『ほ』って書いてあるのに『お』って読んでるのおかしい!」どう言いくるめられたのかは記憶にございませんが、古典的仮名遣いを知るのはまだ十年ぐらい早い。そしてその約15年後に今度は逆に『かほり』と書いて『かほり』と読む人に出会うことになるのでした……。


完全に出オチの小噺です。先月末に手術の話をしたのでさほどお久しぶりでもないですかね。
どこかの何かに引っ張られるかのように本日は「香り」のお話をしたくなり、筆を執った次第にございます。


まず前提として私はあまり「香り」の話はしないようにしています。


……いきなり手のひら大回転してしまった。いや、普段の話ね。シャンプー変えた?とか香水変えた?とかこの花いい香りするね、とかここの匂いはなんか落ち着くみたいなことは極力自分からは言わないようにしてるんですよ。

感覚が鈍い?ノー。むしろ割かし鋭い方です、たぶん。嗅覚に限らずだけど。


視覚……視覚過敏ってなんだ……?視力についてはド近眼です。色覚は人並みだと思います。何年か前に流行ったよね、ひとつだけ色が違うと思うタイルをタップするゲーム。人並みでした。
光の強弱、というか明滅には過敏かも。バンドやってた頃にライブハウスでストロボ焚かれることが何回かあって気分悪くなって楽屋で休むマンになってました。ポケモンショックは放送日にちょうど旅行に出掛けていたため観ていません。録画してたんだけど案の定母に消されてしまった。「だ"い"じ"ょ"う"ぶ"だ"か"ら"け"さ"な"い"で"」って泣きわめいてたなあ……たぶん大丈夫じゃないよ幼菌きのこちゃん……
聴覚は、おそらく聴力としてはあんまり良くはない(吹奏楽9年+軽音バンド2年の影響で)とは思うんですが苦手な音があるんですよね。高3の学年主任がマイク通したときの声がそうでした。行儀悪いけど耳を塞いでた。ごめんね先生。世界史の先生だったから授業受けてなかったのがせめてもの救いか。
触覚。肌はちょっと弱い。生理用品でかぶれやすいですね。実家を出る前は「ナプキン=かぶれるもの」だと思ってた。自分で選べるようになってからはロリエのFシリーズを好んで使ってます。高いけど。「贅沢するな、家にまだ予備がある
!」と閉経済の母からナプキンが大量に送られてきたんですけどこれどうしたら……というかこれって触覚過敏なのか……?と思ったけど深追いすると性感の話になりそうだからやめておこう。やめておこう!
味覚過敏。苦味と酸味が苦手なのでたぶんそれなりに当てはまる。子ども舌なんて言わないで。有毒なアルカロイド有機酸に対する忌避反応なんだよう。
ちなみに大学の恩師が「味覚と嗜好は違う」と何度も念押ししていたので補足しますと、たとえば激辛料理とか激臭料理(シュールストレミングやホンオフェみたいなの)を好んで食べる人については「味覚がおかしい」のではなく「嗜好がおかしい」のだそうです。「味覚がおかしい」のは基本五味の感度が外れてる人。甘さを全く感じないとかね。なお、恩師いわくギムネマ酸を摂取した後に甘いおまんじゅうを食べると砂のように感じるらしいとのこと。
基本五味、と言いましたが「風味」というのはそのほとんどが舌ではなく鼻で感じてるらしいんですよ。もう少し正確に言えば、揮発性の水溶性成分のバリエーションが豊富で受容体も豊富、という感じですね。卑近な例で言えば、風邪引いて鼻が詰まると味が薄くなるアレです。

なーんか話が逸れてるな~と思ったそこのあなた!華麗なる伏線回収ですよ。嗅覚の話に戻ってきました。

先ほど例に挙げたシュールストレミング(世界一くさいと言われている北欧発祥のニシンの発酵食品)、開けたことあります?私はないんですけど、学生の頃に隣の研究室が開けやがりまして、周囲一帯が清掃されていない公衆トイレの匂いになったことがあります。こういうときって「匂い」より「臭い」の方がいいのか?でも「くさい」とも読めてしまうなあ。少なくとも「香り」ではないはず。
ホンオフェは目にしたことすらないのですがエイを発酵させたものだそうで。軟骨魚類アンモニアを溜め込むんですよね。ここまで読んでご気分を害されている方がいらっしゃらないか心配です。大丈夫、キビヤックの話はしません。

……華麗なる着地をしようと思ったけど風呂敷を広げすぎた感あるな。豆知識コーナーを入れたい欲に駆られちゃうのよ。ごめんねおしゃべりで。


いやね、中1の頃、どうしようもねえ小僧に「口から排泄物の匂いがする」って言われたことがあるんですよね。
……隣の研究室のばかやろうがシュールストレミング開けたときにそれを思い出してしまったのさ、という着地をしたかった。複雑骨折しました。


口臭については薄々感じてたというか、給食当番やら風邪予防やらでマスクするじゃないですか。そのとき否応なしに自分の息を嗅いじゃいますよね。とはいえあの頃(うっそだろ15年以上前!?)は今のように使い捨ての不織布マスクよりも布マスクが主流だったので(地域性だったらごめん)、染み付いたにおいだったり部屋干しのにおいだったりして、そんなにはっきりとは断定できなかったんですけど。
だから否定しませんでした。馬鹿だった。そうだとしてもそんなの気にしてないし、と意地を張ってたんですね。恥ずかしいフリでもすればよかった。そうすれば他のやつにも言いふらされたり、いじっていい空気になったりしなかっただろうに。


家に帰って母親にその話をしたら「実は私も前からそう思ってた」と言われました。続けて「お父さんも同じように臭うから遺伝だろうね」とも。たぶんこのブログのどこかに書いたと思うんですが、母は父を好いてはおらずむしろ遠ざけています。加齢臭の染み付いたシャツを畳みながら露骨に嫌な顔したり。ああ、私に対してもそう思ってたのか、とまたひとつ母についてのぐちゃぐちゃが増えてしまった。


一方でこれは自慢なんですけど、虫歯がひとつもないんですよ私。乳歯の頃はいくつかあったので保菌はしているはずですが、その後は歯磨きでケアできてるという証左ですね。さらに、前歯の並びが悪くて歯石ができやすいのにそこがう蝕を起こしたこと、なし。
歯磨きに問題がないとして、色々なことを試しました。舌ブラシ(やりすぎ注意)、歯間ブラシ(いや歯磨きに問題ないのでは?となり中止)、噛むブレスケア(昔はスースーっていう別メーカー?の商品もあってそれも使ってた)。唾液が少ないかもしれないから、出かける前には必ずミントガムを一粒。人よりも頻繁に水分を摂る。シュッてやるやつを持ち歩く。シュッやガムは香りの足し算になって地獄の様相を示すのは嫌なのでできるだけ甘くないものを選ぶ。香水もできるだけつけない。柔軟剤やシャンプーも香りが強くないものを選ぶ。


修士課程に進学してヒト常在菌についてより広く深く調べているうちに、口腔内常在菌が母親の胎盤にも存在しているということを知って自分の子宮で子どもを産みたくない気持ちがさらに強くなったり、抗生物質を使っても劇的に変化がないことからもう口腔内常在菌の組成を変えるのは無理なんだなあと諦めたり。
口蓋扁桃を取ればあるいは、なんて思いもしましたが、そう変わりませんでしたね。とはいえ膿栓が出なくなったのは「今、口の中にできてるんじゃないか」という疑いを持たなくてよくなったので、少し気が楽になりました。よかった。


長々と述べましたが、まあ端的に言いますと、強迫観念に駆られてるんですね。
だから自分からはなるべく言わない。至極個人的な理由です。

この記事も誰かの何かを否定したいとか批判したいとか自分の傷を見せつけたいとかそういう意図は全然ないし。意図がなくても当てつけに見えたら駄目ですか?そもそもこの弁解のようなもの自体が駄目かもしれない。わからない。ひとのこころがわからない。でも少なくとも周囲への予告なくシュールストレミング開けるやつや人の口臭を指摘するどころかあまつさえ嘲笑までするようなやつよりはひとのこころを考えてる。つもり。

閑話休題。というかそろそろまとめ。ざっくりだけど。
自分の地雷というか、もう諦めてる(けど強迫観念に駆られる)コンプレックスを先に言っておくことでいらんトラブルを回避できたらいいなあ、という魂胆でした。半分くらいは衝動。衝動で4000字ぐらい書けちゃう人間なんです。
きらわれたくないね。きらわないでね。ねえ。


∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵


少しじめっとした話をしてしまったので口直し。


個人的に好きな香りですが、サボン系や柑橘系の軽くて爽やかなものがよいです。
お花や樹木はたまにンーとなっちゃうのがあるなあ。ユリとかサンダルウッドとか。

ちなみに京都で金木犀の練り香水を勢いで買ったことがあるのですが、季節感……とか色々逡巡してしまってなかなかつけられず、たまに開けて嗅ぐものに成り果てています。

あと「数百円買い足すと抽選券がもう1枚もらえる」みたいなしょうもない理由でロールオンタイプの詰め替え用の小瓶を買ってしまったんですが、液体タイプの香水をひとつも持っていない。そもそもこの小瓶が部屋のどこにあるかも定かではない。ADHDしぐさ。。。




……全然関係ないんですけど、この文章書くまでの間に3回ほど「うっそだろ!」とリアルに口に出しています。漢字変換ができなくてさ……辞書登録したわ……私の方が語彙力あるって何なのよIME……仕方ないか、私京大出とるしな……(いつもの)
(おしまい)

独居ウーマンが痔の手術と入院した話

近年のラノベのタイトルみたいにした方が内容が分かりやすいかなと阿(おもね)ってしまった。お久しぶりです、木ノ子です。


2019年は尿管結石に始まり、口蓋扁桃除去手術やら表皮嚢腫の排膿やら満身創痍でしたが、そのトリを務めたのが今回の手術でした。尻だけに最後ってか。

術後何日目、とかでページ分けるのはめんどいから1つの記事にまとめます。
見出しの付け方わからん。そもそも付けられるんだっけか、はてブ

 

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風力PDCA発電

Plan(計画する), Destroy(破壊する), Conceal(秘匿する), Apologize(謝罪する)ってね。

話が微妙に飛びますが、最近のマニ車は小動物の回し車のみならず、納豆のかき混ぜ棒、さらにはソーラータイプのものもあるらしいですね。功徳大回転。納豆はまだしも他二つは小動物や太陽が徳積むんじゃないの?と疑問に思ってます、お久しぶりです木ノ子です。


……前振りが長い!


急に、かつ久々にブログを書くことにしたきっかけは、こちらのツイートを見かけたことでした。


更なる元ネタはこちらのWeb記事なんですけどね。 www.jspn.or.jp


* * * * *


ADHD
Attention-Deficit Hyperactivity Disorder、すなわち注意欠陥・多動性障害。
最近はASD(自閉症スペクトラム)とセットで扱われることもありますね。


私が「京都大学の理系分野の大学院卒」という全人口から見たらそこそこ希少な出自だからか、周囲には「それらしき傾向を持っている人」も、「自分がそういう傾向を持っていると思っている人」も多くいました(が、病院で診断を受けている、とまで公言している人は私の交友範囲では少なくとも見受けられませんでした)。

……で、さっきのツイート。
なぜ引っ掛かったかというと「私じゃん」となったからです。

華麗なる伏線回収。伏線という程のものでもなし。

具体的にどのへんが?というと、まあ下の赤いループ(多動性・衝動性優位)は全体的に当てはまりますし、上の青いループ(注意欠陥優位)も部分的に当てはまります。
勿論、バーナム効果という単語が一瞬頭を掠めますが、一旦置いといて。


でもな~~~、なんだかんだ京大の院まで(なんとか)出ちゃって、正規雇用で数年間労働できてるんだよな~~~~~!

「言うてできてんじゃん」「気にしすぎ」「性格の問題」「最近は何でもかんでも病名つける」
頭の中の"セケンノヒト"がそう言うんですよ。私の脳が作り上げた"セケンノヒト"なので、実際の世間の人とはズレてるかもしれませんが。


◆基本的に(主に高校までは)学業成績は優秀、特に暗記ものは得意だけど、計算や解答欄ズレ等のケアレスミスが多い。朝ではなく登校前夜に教科書を用意してるのに、しばしば抜け漏れがある。

◆というかその学業成績が優秀だったのはおそらく母親の圧力があったのと「正当な(※10代当時の基準です)手段をもって早く家を出たい」という強迫観念があったから。大学に入ってからの勉強や、情報系の資格試験の勉強、というのが自発的に全然できない。気分の振れ幅が大きい。計画ができないし、仮にしたとしても守れない。

◆整理整頓、後片付けができない。すぐ物を床に置く。洗い物を溜める。クローゼットや引き出しがぐちゃぐちゃ。洗濯物を畳む、アイロンかけるという作業も苦手。研究室のデスクにはシャーレがうず高く積まれていた。

◆ポイントカードの類がうまく活用できない。いくら貯めても使う機会を伺っているうちに有効期限が切れる。あと、LINEのコイン?を貯めるために何か広告見るとかゲーム落とすだけ落とすとかそういうのがハチャメチャに苦手。ネットショップも複数使うと混乱するのでA○azon一択で、楽○がいくらお得と言われても手を出せない。というか登録フォーム的なの全般が嫌すぎる。そういえば、受験の参考書も複数の先輩から複数もらったけどまともに使ったの数冊しかないわ。

◆会議中、あるいは誰かが前に立って話しているとき、何気なく思いついたことに気をとられて話を聞いていない。興味がないことの集中力が長続きしない。ひどいときは何か創作のネタ考えてたり、その場にいる人の言動を勝手に予測したりする。

◆逆に集中しすぎると時間を忘れる。小学生の頃、五時間目の授業から帰りの会の間に本を読み始めてふと顔を上げると教室に誰もいなかった、とか。大学生の頃は実験のレポート書いたり楽団の印刷物作ってたりしたら、いつの間にか夜が明けてたこともあったなあ。

◆映画が好きなのに、映画館という空間で自分の席に静かに収まっていることが苦痛。何度も姿勢を変える。後ろの人マジでごめんなさい。会社の椅子も嫌いだし、部屋の座椅子も正しい使い方をしない(船漕いで壊したこともあるし、ちゃぶ台に足を乗せることもよくある)。

◆考えなしに言葉が出ることがある。このとき、自分が話しているという感覚が薄い。比喩でなく脳と口が直結してるというか、別の自分が何気なくこぼしたというか。それが原因で人間関係がうまくいかなかったこと多々あり。



このへん、本当に性格や個性の問題なのか?
就活が全然うまくいかなくて、教授に「人格に問題があることをみんな気づいてる」と言われたのは正しかったのか?
言い訳したいだけじゃないのか?
なんてことを考えるんですよ。あるあるなのかな。ないないなのかな。どうやら30年弱の人生経験からしてそのへんの感覚が最頻値から外れてるようなので、分からない。

まあ今は精神科通いの身なので、上記の症状を先生に言えば(いや、カンペないと全部言えないからプリントアウトした方がいいか)、WAIS-IVとかいう検査を受けさせてもらえるのかもしれない。コンサータとかストラテラとかを処方してもらえるかもしれない。むしろ抗うつ薬抗不安薬よりそっちの方が生きやすくなるんじゃないか?

でも、そこで「病気じゃない」って結果が出たら?

ものぐさで気まぐれで口が悪くて自分を正しく認識できてないだけです、ってだいぶ邪悪な人間やんけ。


* * * * *


そういえば、もうすぐ「NINGENGAHETA.FM」のTシャツが届くんだった。

NINGENGAHETA.FMとはこちらのポッドキャストでして、私は途中までしか拝聴してないんですが、どう考えても私より人間が上手。

ningengaheta.me


私だって、自分なりに「床に物を置きがちなら、床にカゴをたくさん置いてそこに放り込むようにすれば掃除機がかけやすくなるのでは」とか「部屋の水平方向のスペースが足りないなら、鉛直方向のスペースを利用して、キャスター付きのラックに箱を置いて物をぶちこむようにしよう、ラックごと引き出せるなら箱に入れるのも面倒と感じないはずだ」とか、「食器は乾燥と収納を同じスペースでやる。移動をサボるので」とか、オペレーションを工夫してなんとかしてるつもりではあるんですよ。


でもどこか足りない気がする。
そのマイナスをチャラにするプラスもない気がする。

さっき「とはいえ京大出ちゃってる」とか言ったけど、まあ確かに学歴フィルターが作用しないという利点はあるものの、その京大でバケモンみたいな天才秀才を見てきたので、ね。


* * * * *


上手に人間ができれば、根拠のない不確かな自己愛のバリアで無理やり自分を守らなくてもよくなるのだろうか。

上手に人間をするためには、自分の性質を客観的に確定させる必要があるのだろうか。


そんなことばかり考えている、無職3ヶ月目の夜。

ビヨンド・ザ・レインボウ

東京生活3年目にして、初めて「東京レインボープライド」に行ってきました。
記憶の新しいうちになんやかんや書き残しておこうと思います。


名曲のタイトルでもある"オーバー"ザレインボウではなくわざわざ"ビヨンド"にしたのは、ちょっと意味があってのことよ。
詳しくは会場にGo!


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まずは会場に着いてすぐ、グッズやサービスの物色。

niji-depotさんのブースでガラスペンダントを購入したり、
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Paletteさんのブースで似顔絵を描いてもらったり、
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2016年に映画「カランコエの花」が短編部門グランプリを受賞した、レインボーリール東京さんのブースでレインボーフラッグを購入したり、
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まきむぅ(牧村朝子)氏のプロジェクトのフィンドム無料配布にスススとすり寄ってゲットしてみたり。
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企業ブースでは、なぜかやたらと「愛し合う二人のための~」的なところ(住まいとか指輪とかの紹介してるとこ)に呼び止められました。。。
我、単身ぞ?それとも誰かが隣にいるように"視"えていたのか……?
なんかペアリングのチラシもらっちゃったし。活かせるのはいつになることやら……

……Spindleというビアン向けアプリのブースもあったので、ちょっとチェックしてみようかなと思わなくもない。



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当然のことながら、代々木公園に集まっていたのがアライまたは冷やかしのシスヘテロの方なのか、マイノリティ側の人間なのかは基本的に見分けがつきません。
ドラァグクィーンのお姉さま方とか、手繋いで歩いてるゲイカップルなんかは分かりやすいけどね。

ただ、すごい人数。
ほんまに「マイノリティ」という括り方で正しいんか?

「少数派だけど少数ではない」というどこかで聞いた言葉を思い出すなどしました。



午後のパレードは、今年は例年と違って「その場で参加表明可」だったようなのですが、初参戦だったのでまずは観客側として眺めようかなと。


そしたら1万人超えで、全員が回り終えるまで5時間弱かかってました。。。最後の方めちゃくちゃ寒そうだった。


最初の方の隊列には、著書「五体不満足」で有名な乙武洋匡氏や、レズビアンを公言した勝間和代氏、ゲイを公言したロバート・キャンベル氏などの著名人もいらっしゃいました。

「みんブラ」という吹奏楽の企画もあったり。知らなんだ。オーボエにタオル巻いて吹き歩いてたツワモノもいた……

その後しばらくしてから来たアルファロメオの団体は、ガチのマーチングしてました。どこの楽団なんやろ。




上記の方々の他には、ブルボンヌさん、駿さん、サリー楓さん、あかたちかこ先生、コンドームソムリエAiさん、性性堂堂のヒロちゃんまるちゃんけんちゃん、リリーヴの橘みつさんあたりを遠くからお見かけしました。
Twitterやら何やらで存じ上げてる方のうち、直接話せたのはPaletteの文さんとマノさんぐらい。。。

あっあと性性堂堂のなとせちゃんの写真がドン・キホーテのブースにいっぱいあります。明日行く人はチェケラ。




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以下、初参戦ながら改善?改良?してほしいと思った点。

・立地のいいところにフォトスポットだけデーンとあるようなブースとか、明らかに営業活動なところとか、ンーとなることがちらほら。レッドとグリーンのゾーンはそういうの多かった気がする。逆にパープル、オレンジ、ブルーはテントは小さいものの「これぞTRP」って感じだった。初参戦の身ながら。


クロスドレッサートランスジェンダーなど「性表現」「性自認」についてのマイノリティ向けのなんやかんやはまだしも、「性指向」のマイノリティ中のマイノリティ(AセクAロマ、フルイディティ)やおひとりさまにはまだまだフレンドリーではない感じがしたな。愛ありき、パートナーありき、みたいな。


・一緒にパレード観戦してたゲイのお兄さんが「クィア」や「Xジェンダー」を知らなかったこととか、ノンケカップルがいたこととかをふまえると、SOGI(SOGIE)をもっと広める場として使うのもええんちゃうか、と思ったりもした。LGBTsじゃなくてさ。シスヘテロも含めてのレインボーであってほしい。


・パレードの際に過度な露出はNG、と公式サイトに注意があったものの、ほぼ裸の男性(ゲイの団体)がいてちょっと目のやり場に困った……。局部隠してりゃ何でもええんか?


・そもそもパレードが分断されまくってたのがちょっと……。2時間ぐらい片側車線だけでもホコテンにしてぱぱっとやる方が、パレード側も観客も一般市民もストレスないのでは。そんな権力なかったりするんかな。。。かなしみ


・パレードのみならず会場への盲導犬介助犬以外の動物の同伴はもうちょっと考えてほしい。動物アレルギーの人が困るし、恐怖症の人もいるし、衛生的に気になるし、何より動物自身のストレスや体調が心配……。小型犬なんてあんな人だかりで散歩してたら蹴られたり踏まれたりするやろしな。


・これ相当デリケートな問題かもしれないけど、やっぱりMtF>MtX>FtM, FtXであったり、ゲイ>レズビアンバイセクシャルパンセクシャルアセクシャル他、であったりする序列があるような気がした。サービス、ブースの量や質的に。


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来年もまだ東京にいたら、上記の改善状況を伺いつつ、何かしらの形で単なる「お客様」ではない立ち位置にいられたらいいな。
レインボー雑貨製作なり、パレードでの楽器演奏なり、どこかのブースの手伝いなり。



あとは、一緒に行動できる誰かがいたら万々歳ですね。
単独行動も好きだけど、そこは、ねえ。

エイプリルニート

本日2019年4月1日より、晴れてNot Employment Embattled Team(非労働武装集団)の仲間入りを果たしました、木ノ子です。
www56.atwiki.jp


……いやまあ上記の団体に所属というのはエイプリルフールのネタですが、無職になったのは本当ですよ!

退職!!!!した!!!!!!

自由になった気分でいますが、これから保険の切り替えやら離職票の受け取りやらまだまだやることはあるので、真にまったりできるのは今月中旬~下旬かと思っています。

というか保険の切り替えまだ着手できないのに明日さっそく通院予定なんだが?受付で説明したらええんかな?
退職→すぐ次の職に移るのではなく無職時代を経験された諸先輩方の意見を仰ぎます。。。

 

さて。

昨日は2019年3月31日、会社員最後の日(つっても会社には行ってないのだが)。
とても充実した一日を過ごしたので、忘れないよう文面にて記録したく思います。
だらだらレポ書いてるので長いよ!いやまあ湿っぽい生い立ち記事よかよっぽどマシだけどさ!

 


昨年末からお世話になっている、対話型レズ風俗リリーヴさんの1周年記念イベントに参加してきました。
(リンク切れになってないかな?)
relieve-you.jimdo.com


きものカフェバーこんこんさんにて開催の「スナックみつ」に張り切って早めに到着すると、まさかの一番乗り。
キャストさん3名を独り占めする時間ができてしまいました……!(とはいえ特段料金が発生しそうなことはしていません)

この日は喉の調子がすこぶる悪かったのですが、お紅茶を飲むと落ち着きました。
そうこうしているうちに他のお客様もいらっしゃり、私はれいさんとの「浅草寺お散歩コース」へ立候補。キャストさん1名に対し客はMAX2名とのことでしたが、他の方々はスナックみつにてまったりご歓談されるとのことで、なんと二人でのデート……!いいんですか?別料金発生しませんか?しませんでした。ヒュウ!


北側から浅草寺に入り、桜を見たり本堂にてお賽銭を投げて健康と良縁(今後のお仕事との縁も含む)を祈願したり。
浅草神社にてちょうど「こども歌舞伎」なる催し物も行われそうな時間帯ではあったのですが、お散歩を選択。仲見世通り~雷門あたりは人混みがすごかったので、浅草寺西側をぐるりと回りました。

以前「まるごとにっぽん」で蛇口からみかんジュースが出てくるサービスを体験したと話すとれいさんのテンションが心なしか上がったので入場。
全国各地の名産品を見て回り、蜂蜜やお茶を試食?試飲?し、スナックへの差し入れとして燻製ミックスナッツを購入しました。
ちなみに、漫画みたいなもこもこのソフトクリームが売っているUMIEREさんがここにもあることを知らなくてびっくりしたのですが、長蛇の列だったため諦めることに。。。

ただこの日はとても暖かかったので、冷たい飲み物やアイスが欲しいね~等と話しつつ、結果的に伝法院通り沿いのお店(名称失念)でジェラートを購入しました。私は桜、れいさんは日本酒のお味。桜味は塩漬けの葉っぱが細かく刻まれたものが入っており、日本酒味はれいさん曰く「甘酒っぽい」とのことでした。
その後は「浅草おじま」さんにて江戸切子を見て、店頭にて破格のお値段で売られていた食前酒用の小さな可愛らしい杯(ぶどうの模様が彫られている)を自分のお土産用に購入しました。体質上お酒を飲めないので、オブジェというかアクセサリーのディスプレイ用ですが……

仲見世通りの混雑が激しかったので、脇道から浅草寺に戻っておみくじを引いたところ、二人とも吉!
浅草寺は凶が出やすいのにこの結果でホクホクです。あ、吉って中吉より上(大吉の次)らしいですよ。
私のはざっくり言うと「今は待つとき。しばらくしたら良いことずくめ」なる結果でした。しばらく静養せよとのお墨付きを得たぞ!!!!せーよーせよ!!!!!ここ笑うとこですよ!!!


そしてスナックみつに帰還し、先程の燻製ミックスナッツを皆様に差し入れ、私もしばし歓談タイムへ合流。タイムラインで見かけた人やお初の人、様々な方々でいっぱいでした。
しかしながら、本名を聞く、個人的な連絡先を交換するといったことは見受けられなかったように思います。みんな弁えてる~~~!治安グッド!!!!!

プライバシー保護のため歓談の内容は差し控えさせていただきますが、ひとつだけ支障のない?ものを載せますと、「みつさんのツイキャスはとある界隈でNHKと呼ばれている」という笑撃の事実を知りました。。。
進行がしっかりしており、時には性や社会について真面目に語っているからだそうな。た、確かに……
そんなみつさんのツイキャス履歴はこちら。私も定期的に録画を観ています(ネトストかよ)。
https://ssl.twitcasting.tv/mitsu_lesbian/show/


そうこうしているうちに日が暮れ、いよいよおまちかねの「浅草ロック座ストリップ鑑賞ツアー」!
さすがにこちらは参加希望者多数でしたがなんときっかりMAX人数、そしてキャストさんの取り合いにはならずさっくり二手に分かれる。しゅごい。

※二手に分かれているのは、女体持ちの集団がわんさか固まることで常連の男性客さんがご気分を害されることを防ぐというみつさんのご判断によります。

当日の演目は「TO -Time is Over-」。フライヤーの記載によると「女性バックダンサー4名を含む総勢11名によるエンターテインメントショー!」とのこと。

 

……えーと、ここからはネタバレなし感想とネタバレあり感想(というかメモ)に分けますね。


まずはネタバレなし感想。


正直なところ、ストリップってあれでしょ?シスヘテロ男性が喜ぶようなえっちな服装のボンキュッボンのお姉さんがムーディーな曲に合わせて脱衣してくんでしょ?猥雑な文化でしょ?みたいな偏見はあったと思います。

が。

そこにあったのは総合芸術でした。

形容するなら「裸体も見られるシルク・ドゥ・ソレイユ」。いやシルク・ドゥ・ソレイユ観たことないんすけどね?
もちろん脱衣がメインではあるものの、肉体美が……すごい。
ポーズを取る際の無駄のない動き。明らかに筋肉を酷使しているのに、それをはっきりとは見せないよう適度についた脂肪。大理石のような白い肌。ギリシャ彫刻が動いてるんか?いや血の通った人間です。だって、だって視線にこもる熱が……!えろい……!(語彙力の喪失)
私絶対あの人ともこの人とも目が合ったってば!撃ち抜かれたよ!アイドルを推す人の気持ちが分かったよ!

あとね、踊り子さんがポーズをキメたときに客席の端から紙テープを投げるスタッフのおじさんがいるんですが、アイドルのライブみたいに投げっぱなしではなく、最大点に到達した瞬間に巻き取るという謎の技術をお持ちで、本来踊り子さんを見るべきタイミングのはずなのにそっちに目が行ってしまうことがままありましたw

わざとらしいいやらしさはなく、休憩や終演後にツアーのみんなでひたすらに「美しい」とか「かっこいい」って言ってましたね。2.5次元ってこんな感じなんかな。
とにかく異世界、夢の国です。ディズニーから帰るときよりも余韻がやばい。語彙力という語彙力が雲散霧消します。


昨今の性風俗に関する風当たりは強く、時流の厳しさからか秘宝館などはどんどん姿を消していっていますが、頼むからなくなってほしくない文化ですね。


なお、浅草ロック座さんは「女性割」なる制度を導入されており、男性より1500円もお安く入場可能です。
このお値段でこのクオリティ!?しかも局部見えてるよ!?とざわつく面々。

「TO -Time is Over-」は現行キャストさんでの公演は4/10(水)までで(ここ3日間は劇場整備のため休館だそうです)、4/11(木)から4/30(火)までは別のキャストさんに入れ替えとのことなので、後半戦も鑑賞したいなあ……なーんて考えてたりもします。
合言葉は「生命維持費だから浪費じゃない」。

 

 

 

さてさて、ここからは公演内容のネタバレ。

準備はよいかな?

 

* * * * *

 

そもそも「TO」のフライヤーにはですね、小さく鉄腕アトムが飛んでるんですよね。
おっと、これはTezuka Osamuでもあるのかな……?

大正解。

手塚治虫作品をテーマとしたレビュー形式の公演でした。
一応言っておくと、ただの雑なコスプレ脱衣ではないよ。一部お遊び要素もあったけどね!

手塚先生は平成元年の2月9日に亡くなられているとのこと。昭和にストーリー漫画やアニメーションの発展に寄与された方という印象が強いですが、「平成の漫画・アニメ界の土壌を作った」と考えると、平成最後の演目として大変ふさわしいかと。何様。


ここからは各レビューのお話。

 


【第一景:ブラックジャック(早瀬ありすさん)】

ざっくり要約すると、オープニングとして全員が出てきて踊ったのちに早瀬さんのターンに流れる、という感じです。早瀬さんはピノコ役。

オープニングでは他の踊り子さんがサファイアリボンの騎士)、トリトン海のトリトン)、マグマ大使(同名)、レオ(ジャングル大帝)、メルモ(ふしぎなメルモ)、ブラックジャック(同名)に扮して全員でダンスをし、一人ずつ退場→最後にブラックジャックピノコに何かして(※記憶飛んでる)去ったあと完全に早瀬さんおひとりになり、黄色のお召し物からピンクのワンピース風ランジェリーへ衣装チェンジ。初期から後期のカラーに変化してんじゃん!手塚ファンはおおってなりそう。(※私の場合母が手塚ファンなので蔵書が沢山あり、いくつか見たことがあるだけというにわかファンです)

まず全員でのダンスの時点で早瀬さんのふわもこホワイトおパンティが見え隠れしていたのですが、このおパンティを脱いだあとシュシュのように手首に巻くという……!
ピノコちゃんらしくひたすらにキュートで楽しそうな仕草。ピンク基調の明るいライティングで照らされた血色の良い小柄な体に、いい感じにふっくらお肉がついてて「健康的なエロス」という感じでした。盛り上がっていこう。

 

【第二景:どろろ(浜野蘭さん)】

どろろと言いつつもやはりと言うべきか、百鬼丸の衣装です。スレンダーで長身、凛々しい!格好いい!

スクリーンに日本画や妖怪が写し出され、浜野さんの動きに連動するという演出。映像に詳しい方曰く、最近は演者さんの動きに合わせて画像が動くようプログラミングすることが多いそうですが、これは完全に浜野さん側が動画に合わせてきているようでした。映像の中の和傘を掴んで歩いたり、リアルに持っている刀を振るうと周りの景色や妖怪が斬れたり。

和装ということで完全脱衣ではなく、半分はだけた状態がデフォルトでしたが、それもまた色っぽい……下着をつけておらず、着物の隙間から見えそうで見えない局部……
刀を振り上げたときに見える腋の窪みがズキュンときました。フェチってこういうのを言うのかな。



【第三景:ネオ・ファウスト(秋月穂乃果さん)】

残念ながらこのお話を存じ上げなかったのですが、ゲーテの「ファウスト」と同様の悪魔メフィストフェレスがこの作品では女性ということだそうで。秋月さんはメフィストフェレスに扮してのご登場でした。
前半では椅子に座り、まるで女王のように博士役の踊り子さんをかしずけ畏れさせる。。。ドMホイホイです。

後半では天井から吊るした布2枚を駆使した曲芸……後に調べたところ「エアリアルシルク」なるパフォーマンス。
脱衣ではなく、局部付近が大きく空いた黒いレースの衣装でのパフォーマンスでしたが、これが美しくて美しくて……
まず編まれた状態で降りてきた布に頬擦りして解いていくところからエロティック。そして布に食い込むおみ足がね……最高ですね……
逆さ吊りで振り乱される御髪と、それでも余裕な目付きなんかもね……新しい扉が開きかけた……

 

【第四景:奇子(星崎琴音さん)】

休憩を挟んでからの第四景。
休憩時間にスクリーンで演目紹介があったため、あと3つどの作品が来るのかは分かっていたのですが、初っぱなで奇子っておま……!と戦々恐々。

蚊帳のような天蓋のような薄い布で囲われた立方体の空間に赤い和装の星崎さんが寝そべっていると、中折れ帽にトレンチコートの男性(に扮する踊り子さん)が侵入してきて、前戯や性行為をモチーフにした扇情的な動きのダンスが行われる。そうなりますよね、奇子だもんね……

後半の脱衣タイム。えっとこれは個人的な感想なんですが、その、お乳が……一番綺麗だと思いました……。それ以外のところも……。
表情の作り方も所作も神懸かってたよ……
ピノコちゃんのラスト以降初の全裸でしたが、こちらはライトの色も相まって血色が薄めに見え、退廃的なエロスでしたね。でも雑な脱衣レイヤーとは全然格が違う……しゅき……

 

【第五景:ブッダ(藤咲茉莉花さん)】

ブッダがモチーフということで、サリーのような衣装。アラベスクな感じの細かいキラキラの刺繍が入った水色のロング丈の衣装。腕にも金色の輪っかが複数ついていて神々しい。
バックダンサーさんたちが、白のシーツのような全身タイツのような布で繋がれてて、あっこれは特殊な界隈に刺さりそうだな(こなみ)と思いました。

前半のダンスが終わると衣装チェンジ。先程の水色の衣装ではなく、バックダンサーさんと同じような白い布、ただし一枚の布を器用に全身に巻き付けていきます。
シンプルな白い布を少しずつほどいていくのですが、アクセサリーがとても多く、肌の動きに合わせてきらめくのがこれまた神々しい。先程の「奇子」の退廃的なエロスと対極です。
そして微笑みが聖母……仏教だけど……

 

【第六景:MW(牧野れいなさん)】

原作が男性同性愛と猟奇殺人をテーマとしているとおり、前半では男装の踊り子さんお二人によるブロマンスのようなパフォーマンスでした。2.5次元ミュージカルみが一番強い回。牧野さんは銀髪のショートヘアのウィッグをご着用されていました。

前半で羽織っていた和服を脱いでワイシャツ姿になり、いったんブーツを外してスキニーのジーパンを脱ぐとそこには……紺のボクサーパンツ。

もう一度書きますよ。


銀髪ショートヘアの痩身ボイ。
つやのある白いワイシャツ。
紺のボクサーパンツ。
黒の編み上げミドル丈ブーツ。


イベントツアーメンバーの女子たちに刺さらないはずがなく……。

あれは語彙力という語彙力が失われた瞬間でしたね。絶対目合った!合ったってば!付き合いましょう!(迷惑客)
少年の見た目なのに、ボクサーパンツやワイシャツ脱いだらついてるものが我々と同じ!倒錯的にも程がある!いいぞもっとやれ!!!

……男性客の中でも目覚めちゃう人いるんじゃないかな……

 

【第七景:鉄腕アトム(真白希実さん)】

……休憩時間にこのモチーフ作品聞いたとき「ギャグかな?」と思っちゃったんですよね。
そしてなんと始まったのがブロードウェイミュージカル風というかタカラヅカ風の、白い燕尾服をお召しになった男装の麗人たちによるダンスパフォーマンス。あれアトムどこいった?
そのうち真打ち登場といった感じで、綺麗な青いドレスをお召しの薄いブラウンのウェーブロングヘアの淑女のお姉様あらわる。こちらが真白さんですね。フライヤーではボブヘアだったのでギャップに驚き。

後半の脱衣タイムでですね……いよいよという感じですが……紐パンですよ……骨盤の横の蝶結びをするするっとほどくアレですよ……。そしてほどいた紐パンを手首に巻きつけていく。ソフトな緊縛みたいで、いけないものを見てしまった感。でも見たいの、釘付けになっちゃうの。白い手首と深い青のコントラストが美しい。

そうこうしていると舞台がせり上がり、あの音楽が。そーらーをこーえてー、ラララほーしーのかーなたー。そこかい!!!!!でもギャグにならない美しさ。静止の姿勢がね、本当に彫像みたいなんです。大団円にふさわしい芸術作品。

 

【カーテンコール:火の鳥(全員)】

脱衣ではなく、全員「火の鳥」のカラーリングのドレスでのダンスパフォーマンスと演者紹介で〆。直前の演目だった真白さんは後から別衣装(卑弥呼イメージかな)にて合流です。

ここで初めて、星崎さんが肉声にてご挨拶とメンバーのご紹介。
それぞれの演目の「役」ではなく、踊り子さんご本人のお目見えという感じで約1時間40分の幕が降りました。

 

* * * * *


ロック座のネタバレここまで。

 

 

その後数人でスナックみつに戻り、私は咳が限界だったのでラストオーダーでお紅茶を頼んで少しだけまったりし、結果的に開店から閉店までフルに楽しみました。

 

 

 

なぜか生きるのがだんだん苦しくなっていった去年の秋冬。ふとリリーヴさんの存在を思い出して勢いで頼り、「当時の仕事に生きる楽しみを奪われている」ことや「自分が本当にやりたいことができておらず未来が見えない状態にある」ことに気づくきっかけを得て、休職の決断をし、今日の退職に至るまで背中を押してもらいっぱなしでした。
レイコース然り、相談室二人三脚然り、ツイキャス然り。
中でも一番支えになったのは、お店のコンセプトである「対話」がちゃんと本音でできたからこそだと思っています。

初めて利用した際みつさんに「なんでうちなの?」と聞かれて「あんまり覚えてません」と答えたものの、無意識のうちに根底で「私の話を否定せず全部聞いてほしい」「私の本音を見つけて導いてほしい」という思いがあったからこのお店に辿り着けたのかな、と思い返すなどしています。


冒頭にも書いたとおり、数年間抱えていたものが本日でひと区切りつきましたが、自分と同じような人間を救う力があるこのお店の存続のためにも、そしてキャストさん方に感謝しつつ楽しく遊ぶためにも、収入源が実質ない身とはいえ破産しない程度に継続してお布施をしていきたいと思っています。


生命維持費だから浪費じゃないんだよ!