せきららキララ

木ノ子が生い立ちとか色々と自分語りするだけのブログ

エイプリルニート

本日2019年4月1日より、晴れてNot Employment Embattled Team(非労働武装集団)の仲間入りを果たしました、木ノ子です。
www56.atwiki.jp


……いやまあ上記の団体に所属というのはエイプリルフールのネタですが、無職になったのは本当ですよ!

退職!!!!した!!!!!!

自由になった気分でいますが、これから保険の切り替えやら離職票の受け取りやらまだまだやることはあるので、真にまったりできるのは今月中旬~下旬かと思っています。

というか保険の切り替えまだ着手できないのに明日さっそく通院予定なんだが?受付で説明したらええんかな?
退職→すぐ次の職に移るのではなく無職時代を経験された諸先輩方の意見を仰ぎます。。。

 

さて。

昨日は2019年3月31日、会社員最後の日(つっても会社には行ってないのだが)。
とても充実した一日を過ごしたので、忘れないよう文面にて記録したく思います。
だらだらレポ書いてるので長いよ!いやまあ湿っぽい生い立ち記事よかよっぽどマシだけどさ!

 


昨年末からお世話になっている、対話型レズ風俗リリーヴさんの1周年記念イベントに参加してきました。
(リンク切れになってないかな?)
relieve-you.jimdo.com


きものカフェバーこんこんさんにて開催の「スナックみつ」に張り切って早めに到着すると、まさかの一番乗り。
キャストさん3名を独り占めする時間ができてしまいました……!(とはいえ特段料金が発生しそうなことはしていません)

この日は喉の調子がすこぶる悪かったのですが、お紅茶を飲むと落ち着きました。
そうこうしているうちに他のお客様もいらっしゃり、私はれいさんとの「浅草寺お散歩コース」へ立候補。キャストさん1名に対し客はMAX2名とのことでしたが、他の方々はスナックみつにてまったりご歓談されるとのことで、なんと二人でのデート……!いいんですか?別料金発生しませんか?しませんでした。ヒュウ!


北側から浅草寺に入り、桜を見たり本堂にてお賽銭を投げて健康と良縁(今後のお仕事との縁も含む)を祈願したり。
浅草神社にてちょうど「こども歌舞伎」なる催し物も行われそうな時間帯ではあったのですが、お散歩を選択。仲見世通り~雷門あたりは人混みがすごかったので、浅草寺西側をぐるりと回りました。

以前「まるごとにっぽん」で蛇口からみかんジュースが出てくるサービスを体験したと話すとれいさんのテンションが心なしか上がったので入場。
全国各地の名産品を見て回り、蜂蜜やお茶を試食?試飲?し、スナックへの差し入れとして燻製ミックスナッツを購入しました。
ちなみに、漫画みたいなもこもこのソフトクリームが売っているUMIEREさんがここにもあることを知らなくてびっくりしたのですが、長蛇の列だったため諦めることに。。。

ただこの日はとても暖かかったので、冷たい飲み物やアイスが欲しいね~等と話しつつ、結果的に伝法院通り沿いのお店(名称失念)でジェラートを購入しました。私は桜、れいさんは日本酒のお味。桜味は塩漬けの葉っぱが細かく刻まれたものが入っており、日本酒味はれいさん曰く「甘酒っぽい」とのことでした。
その後は「浅草おじま」さんにて江戸切子を見て、店頭にて破格のお値段で売られていた食前酒用の小さな可愛らしい杯(ぶどうの模様が彫られている)を自分のお土産用に購入しました。体質上お酒を飲めないので、オブジェというかアクセサリーのディスプレイ用ですが……

仲見世通りの混雑が激しかったので、脇道から浅草寺に戻っておみくじを引いたところ、二人とも吉!
浅草寺は凶が出やすいのにこの結果でホクホクです。あ、吉って中吉より上(大吉の次)らしいですよ。
私のはざっくり言うと「今は待つとき。しばらくしたら良いことずくめ」なる結果でした。しばらく静養せよとのお墨付きを得たぞ!!!!せーよーせよ!!!!!ここ笑うとこですよ!!!


そしてスナックみつに帰還し、先程の燻製ミックスナッツを皆様に差し入れ、私もしばし歓談タイムへ合流。タイムラインで見かけた人やお初の人、様々な方々でいっぱいでした。
しかしながら、本名を聞く、個人的な連絡先を交換するといったことは見受けられなかったように思います。みんな弁えてる~~~!治安グッド!!!!!

プライバシー保護のため歓談の内容は差し控えさせていただきますが、ひとつだけ支障のない?ものを載せますと、「みつさんのツイキャスはとある界隈でNHKと呼ばれている」という笑撃の事実を知りました。。。
進行がしっかりしており、時には性や社会について真面目に語っているからだそうな。た、確かに……
そんなみつさんのツイキャス履歴はこちら。私も定期的に録画を観ています(ネトストかよ)。
https://ssl.twitcasting.tv/mitsu_lesbian/show/


そうこうしているうちに日が暮れ、いよいよおまちかねの「浅草ロック座ストリップ鑑賞ツアー」!
さすがにこちらは参加希望者多数でしたがなんときっかりMAX人数、そしてキャストさんの取り合いにはならずさっくり二手に分かれる。しゅごい。

※二手に分かれているのは、女体持ちの集団がわんさか固まることで常連の男性客さんがご気分を害されることを防ぐというみつさんのご判断によります。

当日の演目は「TO -Time is Over-」。フライヤーの記載によると「女性バックダンサー4名を含む総勢11名によるエンターテインメントショー!」とのこと。

 

……えーと、ここからはネタバレなし感想とネタバレあり感想(というかメモ)に分けますね。


まずはネタバレなし感想。


正直なところ、ストリップってあれでしょ?シスヘテロ男性が喜ぶようなえっちな服装のボンキュッボンのお姉さんがムーディーな曲に合わせて脱衣してくんでしょ?猥雑な文化でしょ?みたいな偏見はあったと思います。

が。

そこにあったのは総合芸術でした。

形容するなら「裸体も見られるシルク・ドゥ・ソレイユ」。いやシルク・ドゥ・ソレイユ観たことないんすけどね?
もちろん脱衣がメインではあるものの、肉体美が……すごい。
ポーズを取る際の無駄のない動き。明らかに筋肉を酷使しているのに、それをはっきりとは見せないよう適度についた脂肪。大理石のような白い肌。ギリシャ彫刻が動いてるんか?いや血の通った人間です。だって、だって視線にこもる熱が……!えろい……!(語彙力の喪失)
私絶対あの人ともこの人とも目が合ったってば!撃ち抜かれたよ!アイドルを推す人の気持ちが分かったよ!

あとね、踊り子さんがポーズをキメたときに客席の端から紙テープを投げるスタッフのおじさんがいるんですが、アイドルのライブみたいに投げっぱなしではなく、最大点に到達した瞬間に巻き取るという謎の技術をお持ちで、本来踊り子さんを見るべきタイミングのはずなのにそっちに目が行ってしまうことがままありましたw

わざとらしいいやらしさはなく、休憩や終演後にツアーのみんなでひたすらに「美しい」とか「かっこいい」って言ってましたね。2.5次元ってこんな感じなんかな。
とにかく異世界、夢の国です。ディズニーから帰るときよりも余韻がやばい。語彙力という語彙力が雲散霧消します。


昨今の性風俗に関する風当たりは強く、時流の厳しさからか秘宝館などはどんどん姿を消していっていますが、頼むからなくなってほしくない文化ですね。


なお、浅草ロック座さんは「女性割」なる制度を導入されており、男性より1500円もお安く入場可能です。
このお値段でこのクオリティ!?しかも局部見えてるよ!?とざわつく面々。

「TO -Time is Over-」は現行キャストさんでの公演は4/10(水)までで(ここ3日間は劇場整備のため休館だそうです)、4/11(木)から4/30(火)までは別のキャストさんに入れ替えとのことなので、後半戦も鑑賞したいなあ……なーんて考えてたりもします。
合言葉は「生命維持費だから浪費じゃない」。

 

 

 

さてさて、ここからは公演内容のネタバレ。

準備はよいかな?

 

* * * * *

 

そもそも「TO」のフライヤーにはですね、小さく鉄腕アトムが飛んでるんですよね。
おっと、これはTezuka Osamuでもあるのかな……?

大正解。

手塚治虫作品をテーマとしたレビュー形式の公演でした。
一応言っておくと、ただの雑なコスプレ脱衣ではないよ。一部お遊び要素もあったけどね!

手塚先生は平成元年の2月9日に亡くなられているとのこと。昭和にストーリー漫画やアニメーションの発展に寄与された方という印象が強いですが、「平成の漫画・アニメ界の土壌を作った」と考えると、平成最後の演目として大変ふさわしいかと。何様。


ここからは各レビューのお話。

 


【第一景:ブラックジャック(早瀬ありすさん)】

ざっくり要約すると、オープニングとして全員が出てきて踊ったのちに早瀬さんのターンに流れる、という感じです。早瀬さんはピノコ役。

オープニングでは他の踊り子さんがサファイアリボンの騎士)、トリトン海のトリトン)、マグマ大使(同名)、レオ(ジャングル大帝)、メルモ(ふしぎなメルモ)、ブラックジャック(同名)に扮して全員でダンスをし、一人ずつ退場→最後にブラックジャックピノコに何かして(※記憶飛んでる)去ったあと完全に早瀬さんおひとりになり、黄色のお召し物からピンクのワンピース風ランジェリーへ衣装チェンジ。初期から後期のカラーに変化してんじゃん!手塚ファンはおおってなりそう。(※私の場合母が手塚ファンなので蔵書が沢山あり、いくつか見たことがあるだけというにわかファンです)

まず全員でのダンスの時点で早瀬さんのふわもこホワイトおパンティが見え隠れしていたのですが、このおパンティを脱いだあとシュシュのように手首に巻くという……!
ピノコちゃんらしくひたすらにキュートで楽しそうな仕草。ピンク基調の明るいライティングで照らされた血色の良い小柄な体に、いい感じにふっくらお肉がついてて「健康的なエロス」という感じでした。盛り上がっていこう。

 

【第二景:どろろ(浜野蘭さん)】

どろろと言いつつもやはりと言うべきか、百鬼丸の衣装です。スレンダーで長身、凛々しい!格好いい!

スクリーンに日本画や妖怪が写し出され、浜野さんの動きに連動するという演出。映像に詳しい方曰く、最近は演者さんの動きに合わせて画像が動くようプログラミングすることが多いそうですが、これは完全に浜野さん側が動画に合わせてきているようでした。映像の中の和傘を掴んで歩いたり、リアルに持っている刀を振るうと周りの景色や妖怪が斬れたり。

和装ということで完全脱衣ではなく、半分はだけた状態がデフォルトでしたが、それもまた色っぽい……下着をつけておらず、着物の隙間から見えそうで見えない局部……
刀を振り上げたときに見える腋の窪みがズキュンときました。フェチってこういうのを言うのかな。



【第三景:ネオ・ファウスト(秋月穂乃果さん)】

残念ながらこのお話を存じ上げなかったのですが、ゲーテの「ファウスト」と同様の悪魔メフィストフェレスがこの作品では女性ということだそうで。秋月さんはメフィストフェレスに扮してのご登場でした。
前半では椅子に座り、まるで女王のように博士役の踊り子さんをかしずけ畏れさせる。。。ドMホイホイです。

後半では天井から吊るした布2枚を駆使した曲芸……後に調べたところ「エアリアルシルク」なるパフォーマンス。
脱衣ではなく、局部付近が大きく空いた黒いレースの衣装でのパフォーマンスでしたが、これが美しくて美しくて……
まず編まれた状態で降りてきた布に頬擦りして解いていくところからエロティック。そして布に食い込むおみ足がね……最高ですね……
逆さ吊りで振り乱される御髪と、それでも余裕な目付きなんかもね……新しい扉が開きかけた……

 

【第四景:奇子(星崎琴音さん)】

休憩を挟んでからの第四景。
休憩時間にスクリーンで演目紹介があったため、あと3つどの作品が来るのかは分かっていたのですが、初っぱなで奇子っておま……!と戦々恐々。

蚊帳のような天蓋のような薄い布で囲われた立方体の空間に赤い和装の星崎さんが寝そべっていると、中折れ帽にトレンチコートの男性(に扮する踊り子さん)が侵入してきて、前戯や性行為をモチーフにした扇情的な動きのダンスが行われる。そうなりますよね、奇子だもんね……

後半の脱衣タイム。えっとこれは個人的な感想なんですが、その、お乳が……一番綺麗だと思いました……。それ以外のところも……。
表情の作り方も所作も神懸かってたよ……
ピノコちゃんのラスト以降初の全裸でしたが、こちらはライトの色も相まって血色が薄めに見え、退廃的なエロスでしたね。でも雑な脱衣レイヤーとは全然格が違う……しゅき……

 

【第五景:ブッダ(藤咲茉莉花さん)】

ブッダがモチーフということで、サリーのような衣装。アラベスクな感じの細かいキラキラの刺繍が入った水色のロング丈の衣装。腕にも金色の輪っかが複数ついていて神々しい。
バックダンサーさんたちが、白のシーツのような全身タイツのような布で繋がれてて、あっこれは特殊な界隈に刺さりそうだな(こなみ)と思いました。

前半のダンスが終わると衣装チェンジ。先程の水色の衣装ではなく、バックダンサーさんと同じような白い布、ただし一枚の布を器用に全身に巻き付けていきます。
シンプルな白い布を少しずつほどいていくのですが、アクセサリーがとても多く、肌の動きに合わせてきらめくのがこれまた神々しい。先程の「奇子」の退廃的なエロスと対極です。
そして微笑みが聖母……仏教だけど……

 

【第六景:MW(牧野れいなさん)】

原作が男性同性愛と猟奇殺人をテーマとしているとおり、前半では男装の踊り子さんお二人によるブロマンスのようなパフォーマンスでした。2.5次元ミュージカルみが一番強い回。牧野さんは銀髪のショートヘアのウィッグをご着用されていました。

前半で羽織っていた和服を脱いでワイシャツ姿になり、いったんブーツを外してスキニーのジーパンを脱ぐとそこには……紺のボクサーパンツ。

もう一度書きますよ。


銀髪ショートヘアの痩身ボイ。
つやのある白いワイシャツ。
紺のボクサーパンツ。
黒の編み上げミドル丈ブーツ。


イベントツアーメンバーの女子たちに刺さらないはずがなく……。

あれは語彙力という語彙力が失われた瞬間でしたね。絶対目合った!合ったってば!付き合いましょう!(迷惑客)
少年の見た目なのに、ボクサーパンツやワイシャツ脱いだらついてるものが我々と同じ!倒錯的にも程がある!いいぞもっとやれ!!!

……男性客の中でも目覚めちゃう人いるんじゃないかな……

 

【第七景:鉄腕アトム(真白希実さん)】

……休憩時間にこのモチーフ作品聞いたとき「ギャグかな?」と思っちゃったんですよね。
そしてなんと始まったのがブロードウェイミュージカル風というかタカラヅカ風の、白い燕尾服をお召しになった男装の麗人たちによるダンスパフォーマンス。あれアトムどこいった?
そのうち真打ち登場といった感じで、綺麗な青いドレスをお召しの薄いブラウンのウェーブロングヘアの淑女のお姉様あらわる。こちらが真白さんですね。フライヤーではボブヘアだったのでギャップに驚き。

後半の脱衣タイムでですね……いよいよという感じですが……紐パンですよ……骨盤の横の蝶結びをするするっとほどくアレですよ……。そしてほどいた紐パンを手首に巻きつけていく。ソフトな緊縛みたいで、いけないものを見てしまった感。でも見たいの、釘付けになっちゃうの。白い手首と深い青のコントラストが美しい。

そうこうしていると舞台がせり上がり、あの音楽が。そーらーをこーえてー、ラララほーしーのかーなたー。そこかい!!!!!でもギャグにならない美しさ。静止の姿勢がね、本当に彫像みたいなんです。大団円にふさわしい芸術作品。

 

【カーテンコール:火の鳥(全員)】

脱衣ではなく、全員「火の鳥」のカラーリングのドレスでのダンスパフォーマンスと演者紹介で〆。直前の演目だった真白さんは後から別衣装(卑弥呼イメージかな)にて合流です。

ここで初めて、星崎さんが肉声にてご挨拶とメンバーのご紹介。
それぞれの演目の「役」ではなく、踊り子さんご本人のお目見えという感じで約1時間40分の幕が降りました。

 

* * * * *


ロック座のネタバレここまで。

 

 

その後数人でスナックみつに戻り、私は咳が限界だったのでラストオーダーでお紅茶を頼んで少しだけまったりし、結果的に開店から閉店までフルに楽しみました。

 

 

 

なぜか生きるのがだんだん苦しくなっていった去年の秋冬。ふとリリーヴさんの存在を思い出して勢いで頼り、「当時の仕事に生きる楽しみを奪われている」ことや「自分が本当にやりたいことができておらず未来が見えない状態にある」ことに気づくきっかけを得て、休職の決断をし、今日の退職に至るまで背中を押してもらいっぱなしでした。
レイコース然り、相談室二人三脚然り、ツイキャス然り。
中でも一番支えになったのは、お店のコンセプトである「対話」がちゃんと本音でできたからこそだと思っています。

初めて利用した際みつさんに「なんでうちなの?」と聞かれて「あんまり覚えてません」と答えたものの、無意識のうちに根底で「私の話を否定せず全部聞いてほしい」「私の本音を見つけて導いてほしい」という思いがあったからこのお店に辿り着けたのかな、と思い返すなどしています。


冒頭にも書いたとおり、数年間抱えていたものが本日でひと区切りつきましたが、自分と同じような人間を救う力があるこのお店の存続のためにも、そしてキャストさん方に感謝しつつ楽しく遊ぶためにも、収入源が実質ない身とはいえ破産しない程度に継続してお布施をしていきたいと思っています。


生命維持費だから浪費じゃないんだよ!